先日、真言宗の僧侶として大切なお大師さんに触れる旅に行ってきました。
お大師さんに触れる度と一口に言うと、純粋に四国八十八ヶ所を思い浮かべますが今回はお遍路さんではなく、正に空海が19歳の真魚青年だった時に修行をした室戸岬に行く旅でした。
真魚青年は、求聞持法を成満すべく室戸岬の御厨人窟という洞窟に籠り虚空蔵菩薩の真言ノウボウ アキャシャ キャラバヤ オン アリキャ マリボリ ソワカを100万遍唱えるという修行を行いました。
約100日で唱え終わると明けの明星が口の中に飛び込み、文珠聡明となったと言われています。
目の前にはただただ青い空と、広い海が広がっておりそこから自身を『空海』と名づけたと言われています。
正にその場所を目の前にし、空海が悟りを拓かれた境地に少しでも触れられたらという思いでした。
もちろん私は、1日という短時間でしかなく100日を過ごされた空海とは比べ物になりませんが、空海を祖とする真言宗僧侶として感慨深い時間となりました。
今後も真言宗だけではなく色んな宗派の宗祖について勉強し、人に寄り添う僧侶として精進してまいりたいと思います。
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