大聖歓喜天とお稲荷様

記念事業

令和五年(二〇二三年)弘法大師空海の生誕千二百五十年、並びに令和四年(二〇二二年)蓮光寺の開創六百三十年を迎えました。これらの記念事業に際し檀信徒並びに地域の皆様にお声がけしたところ、沢山のご寄進を賜り稲荷大明神(お稲荷さん)のお社の再建と大聖歓喜天(聖天様)坐像の建立が実現しました。

 お稲荷さんの社は前回の建立から長年の歳月が経ち、至る所が朽ち果てていました。地域の農業だけではなく衣食住、家内安全など生活に密着した神様のお社が無惨な状態では地域の発展に繋がらないと昭憲和尚(蓮光寺第十五世)が蓮光寺世話人会に図り、再建いたしました。

 また、聖天様は古くから蓮光寺に男女二像の仏像が伝わるものの、その修法を行う者はおらず、この記念事業に際し昭憲和尚が一念発起し、他の神様や仏様が聞いてくれないような願いを叶えてくださる聖天様の信仰と修法を復活させました。しかし、男女二像は秘仏のため人々の目に触れることは不可能なため、その象徴として境内に大聖歓喜天坐像を建立いたしました。

お稲荷様(左)と聖天様(右)

医王山稲荷 縁起

お稲荷さんは古くから稲作、農業の神様として信仰されてきました。

稲作の豊凶は、昔から日本人にとって生活に直結する大きな関心ごとであり、稲作の神様であるお稲荷さんは全国で信仰されてきました。

現代では稲作、農業だけではなく衣食住、家内安全、商売繁盛、厄難消除など、生活全般のご利益があるとして信仰されています。

お稲荷さんというと狐の姿を想像する方もいらっしゃると思いますが祭神は狐ではありません。狐さんはお稲荷さんのお遣いである神使です。

当山の狛狐はそれぞれ咥えているものが違います。一体は「巻物」、一体は「丸い珠」を咥えています。「巻物」は知恵や学業、「丸い珠」は五穀豊穣のご利益があると言われています。

巻物を咥える狛狐

お稲荷様のご利益

お稲荷さんのご利益は多岐に渡りますが、特にはこちら。

・五穀豊穣・病気平癒・成績向上・頭脳明晰・商売繁盛 など

医王山聖天 縁起

大聖歓喜天(聖天様)は、十一面観音菩薩を本地仏とし、仏法を守護し、 仏道を行ずる人々を守護する天部の神様でありますが、私たち衆生の迷いを救い、 願いをかなえさせてくださる大きなお力を持っておられます。

象の頭を持ち、人の体を持つ(象頭人身)姿で他の神様や仏様が叶えられない願いを叶えていただける最強の神様と言われています。

聖天様は、あらゆる人の心を見抜き、財を求める者には財を、悲しまれている者には喜びを、病の者には健康を、現世のありとあらゆる願いを聞きとどけて願いを叶えてくれると言われています。その最上の祈願法を「聖天法」といい、当山でも丑三つ時に行っております。

医王山聖天のご利益

聖天様のご利益は多岐に渡りますが、特にはこちら。

・商売繁盛・除災招福・富貴栄達・夫婦和合・子授け/子宝

・恋愛成就・病気平癒など

医王山聖天 大祭

蓮光寺では年に数度その年の縁起の良い日を選び、「医王山聖天大祭」を行なっております。

令和5年度は3月9日の11時から本堂にて、祈祷法要を行います。
その際には、皆様のお手元にお渡している手元聖天様を直接祈祷し、願いがより実現できるように住職自ら、手法いたします。

手元聖天
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